セント・ルシア(Saint Lucia)

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セント・ルシアは、西インド諸島のウィンドワード諸島中央部に位置する島国。淡路島ほとの大きさの国土に人口17万の人々が暮しています。

セント・ルシア(Saint Lucia)

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国名は、クリストファー・コロンブスがこの島を「発見」したとされる日が、聖ルチアの祝日であったという伝承に由来します。実際のところ、はじめてここに降り立ったヨーロッパ人の詳しい記録は残されていませんが1500年頃に発見されたとする説が有力です。

セント・ルシア(Saint Lucia)

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はじめて定住したのはフランス人たち。現地語のクレオール語がフランス語を語源とするのは、ここに由来します。
その後島の所有権を巡り、イギリスとフランスが争い、17世紀から18世紀にかけては14回も領有権が変わりました。最終的には1814年のパリ条約においてイギリスの領有が確定し、1979年に独立した後もイギリス連邦加盟国として今に至ります。地上の楽園のようなビーチを眺めれば、大国がここを取り合ったのも納得です。

セント・ルシア(Saint Lucia)

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住民は、90%がアフリカ系。もともとの原住民は南米のインディオ系でしたがその後奴隷貿易の中継港として栄えたため、アフリカから連れてこられた人々の子孫が多く残っています。

セント・ルシア(Saint Lucia)

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カリブの国々にはそれぞれカーニバルがありますが、ここセント・ルシアも例外にもれず、毎年7月に盛大なカーニバルが行われます。島が一番熱く燃え上がる夜です。もちろん見物人も飛び入り自由。いつまでも明けないカリブの熱い夜を堪能できます。

セント・ルシア(Saint Lucia)

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首都カストリーズは、カリブ海クルージングの大型豪華客船の寄港。 12〜4月頃は、この国のどのビルよりも大きな客船が毎日やってきます。複数の船が停泊する日は、歩いて回れるほどの小さなカストリーズの町が観光客で溢れかえります。

セント・ルシア(Saint Lucia)

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まだ日本での認知度は低いセント・ルシア。カリブの国でありながら、その歴史的政治的背景から英語は公用語であり、また英仏両方の文化的影響を受けたため、料理も日本人の口にあう、穴場的な楽園です。

セント・ルシア(Saint Lucia)への行き方



日本からの直行便はないため、北米(トロント、NY、ロスアンゼルス等)もしくはヨーロッパ周りでイギリスなどを経由することになります。どちら周りでも経由地で一泊する必要があり、2日がかりの移動となります。一例としてイギリス経由で向かった場合、成田−ロンドンで12時間半、ロンドン−セント・ルシアで8時間半の行程になります。